本気の先の景色

あなたは、勝つことが好きですか？

私は大好きです。

今日は、I君のラストの実力テストの返却日です。

I君が来るまで、今までに、何をしてきたのか私はメモを見ることにしました。

この２５日で３年分の問題を２回転させています。

とても、今まで家でダラダラ勉強していた子には思えません。

I君は、今までの自分をまげて、勝つための自分に変わろうとしています。

どうしても志望校に行きたい。

そのI君の思いが今までの自分に変わることを求めました。

さて、いよいよI君が塾にやってきました。

少しだけ明るそうな顔をしていました。

「実力の結果、どうだった？」

I君は言いました。

「すごく、上がりました！」

「どれ？」

とI君のもっている学力通知を見ると、合計点が８０点も上がっていました。

そして順位も学年で片手に入るほどです。

これで、志望校は安全圏での合格を可能になりました。

私はこれでもかというくらい、I君をほめました。

それはI君の受験勉強が闇雲な努力ではなくなった瞬間でした。

本当は「もし、もっと点が下がったら、志望校を下げるのか・・・」

何度イメージしただろう。

でも、自分の正直な気持ちを優先したのです。

I君は、やれる自分、勝つ自分を強くイメージしています。

特別よくやったのではありません。

まず、なりたい自分を思い描き、その価値を確認し、喜んでもらえる人を明確にし、

その課題に取り組みました。

指導者としても、その子に必要なことは、どんなに言いにくくても正直に伝えます。

私は、I君を受け持つことが出来て、とても嬉しく思っています。

さあ、受験まであとわずか、気合いを入れてがんばります！

私がベストを尽くします。

I君のお母さん、お父さんもご苦労様でした。

心労が無かったとは言いません。

しかし、成績を上げるまでのフォローはさぞ大変だったと思います。

ありがとうございました。

ｂｙ野寺

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